Action-Driven Marketing
アクションドリヴンマーケティングはMAでいうところのメール配信、シナリオ、スコアリング施策を行う上では変わりありませんが、只々メール配信をメインに施策を繰り返していく訳ではありません。 ECの購買心理のステップを利用して対企業、対個人に対しても有効なリードナーチャリング、ロイヤルティ育成を促進することができます。具体的にどのような仕組みなのかご紹介いたします。
アクションドリブンマーケティングは基本的に「待ち」の体制をオンライン上、つまりインターネットでユーザーが御社のコンテンツを認知し訪問する受け皿をいかに多く作るかに懸かっています。
考え方としてはこれまでプッシュ営業を行ってきたやり方を180度反転させることです。いわばターゲットから訪問してもらう動機・きっかけ作りを考えます。 社名や商品・サービスを知らないにどうやったら訪問されるのか、疑問に思われるでしょう。
それでは御社の商品・サービスを購入される方はどのような悩みや課題、欲しい理由があるのでしょうか?そもそも社会に必要なので商品・サービスが開発された訳です。 誰でも・いつでも情報を調べられるようになった今だからこそ、検索エンジンに調べたいキーワードを入れることで社名を知らないユーザーが御社のコンテンツにたどり着くことができるのです。
これはオフラインで交通広告のような誰でも目に留まる中で、果たして何人が有効なターゲットかもわからずに高いコストをかけて予算投下していた時代とは大きく異なります。 このきっかけ作りが御社のコンテンツの1ページなのです。
いかにユーザーの調べたいキーワードで訪問してもらい、すぐに購入しないまでも、特典などをメールアドレスと引き換えに渡してリードを獲得することが重要です。 このように、基本はメールアドレスを取得してユーザーの御社に対する興味度をコンテンツでメール配信し、醸成していく仕組みです。
中には途中でメール配信停止をされるユーザーもいれば、購入まで進んでくれるユーザーもいます。そのユーザーがどのレベルにいるかを可視化して最適なアプローチを行っていきます。
ECサイトのランディングページでよく活用されている「購買心理」を活用します。 購買心理とは人間である以上、モノを購入するのに必ず経由する気持ちの流れのことです。 結構マーケティング担当の当事者になると忘れがちなのですが、とにかくコンテンツを配信しないと!やスケジュール通りに配信しないと!等、送ることが目的になってしまっているケースはよくあります。 また、誰にために送っているのか?の粒度もRFM分析やデシル分析を行っても有効でない場合は増えて来ています。コンテンツは単に購入を促すためばかりのものではありません。 まだ興味しかないユーザーに、購入の手順や決済方法などのコンテンツを送っても意味がありません。
恋愛でいうと、趣味をお互い紹介し合ったばかりの相手にいきなり「どうやったら自分と付き合ってくれますか?」と聞くようなものです。
1.興味 見てみたい、聞いていみたいなどのちょっとした感情の発火
2.関心 自分ごとになる手前の感情
3.連想 この商品を購入したら楽しくなるな、便利になるな、売上が上がるな、などの期待
4.欲望 手に入れたいと思うポイント
5.比較 他社ではなくこの商品でないとダメな理由、今手に入れないと損をする理由
6.確信 購入する前の不安を取り除く要素
7.行動 購入方法や決済、到着日時など
ここ数年、コロナで直接訪問ができないこともあり、プッシュ営業が全く刃が立たなくなってしまった企業も少なくないでしょう。 私もその一人で、只々メールとテレアポを繰り返していたのですが、ここ数年競合も同じことをやっているので難易度は上がるばかりです。
そこで、転換がいち早く必要と気付いた企業がやっていること、それはインバウンドマーケティングです。前段でお話したプル型営業ですね。 コンテンツマーケティングと言われているのもその一部です。 航空会社がメルマガの書き方を紹介していたり、、と業界を飛んだコンテンツマーケティングも見られます。 しかし、コンテンツマーケティングは基本的にそのページをユーザーが閲覧するとほぼ90%の割合で直帰するため、屋号も見ずに帰っていってしまうでしょう。 そこで近年、Webメディアが仕掛けて来たことは、「この先のコンテンツを見るには会員登録が必要」「この先のコンテンツは有料」のようなマネタイズ形式です。 普通の王道なやり方ですが、企業がこのような施策を行ってまでコンテンツマーケティングをやってはいなかったでしょう。
そのため、企業にとって施策に必要な準備物のハードルは高いです。 基本的には以下が必要です。
・商品、サービスを購入するきっかけとなるユーザーの課題リスト
・ユーザー認知から購入までの一連の理想的な流れ(これまで/これから)
・ユーザー情報リスト(名前、メールアドレス、属性)
・これまでのユーザーレビューや導入事例
・ホームページ(CMS化されたもの)
アクションドリブンマーケティングの目的は商品・サービスの購入に他なりません。そのため施策を行うにしても費用対効果を定量的に測るのは必須になります。 施策はすべて定量化できます。なぜかというとインターネット上で行う施策はすべて「ログ」で蓄積されるからです。 アクションドリブンマーケティングで見込める定量的な成果は以下が一例としてあります。 言葉だけではイメージされにくと思いますが、施策はどんどん派生していき全体最適化につながっていきます。
・プッシュ型営業を減らすことで業務時間の効率化
・お客様からの質問やクレーム対応時間の短縮化
・リピート購入率の改善
・メルマガ開封率の改善
・SNSエンゲージメントの増加
・メルマガコンテンツ制作時間の短縮化
・優良顧客の見える化 等
プッシュ営業にさよなら。課題・困っているお客様を集客し、御社のサービスとマッチングする架け橋をデジタルで成し得ます。